京町家プロフィールとは、京町家の外観や意匠の情報をまとめた資料です。建物の文化的な特徴・劣化状況・間取りまでまとめる「京町家カルテ」とは、調査内容・費用・作成にかかる期間が異なります。
京都市景観・まちづくりセンターの公式資料をもとに、違いと申請の流れを比較します。売却を検討している方は、資料取得を先に決めず、建物を残す意向や売却希望時期も合わせて整理してください。
京町家カルテとプロフィールの違い
| 比較点 | 京町家カルテ | 京町家プロフィール |
|---|---|---|
| まとめる内容 | 基礎・文化・建物の情報と間取図 | 外観評価を中心とする情報 |
| 相談するときの関心 | 由緒や内部の特徴、劣化状況も含めて整理したい | 外観の特徴をまとめる資料について相談したい |
| 売却相談での使い方 | 建物を残す活用案や追加調査を話し合う材料 | 外観の特色を共有する材料 |
| 別に確認すること | 査定価格、権利関係、法令上の制限、修繕の費用や必要性 | |
内容の概要は京町家カルテ・京町家プロフィールの公式案内で確認できます。上の「関心」「使い方」は、相談を進めるための当サイトの整理例です。資料に記載される項目と、売却に必要な調査の範囲を混同しないようにしましょう。
京町家プロフィール・カルテの費用と期間
| 確認項目 | プロフィール | カルテ |
|---|---|---|
| 申請手数料 | 5,090円 | 5,090円 |
| 交付・作成の手数料 | 10,180円 | 50,920円〜 |
| 合計(税込) | 15,270円 | 56,010円〜 |
| 申請から交付までの目安 | 概ね2〜3週間 | 概ね2〜3か月 |
2026年10月30日に公式掲載情報を確認。カルテの作成手数料50,920円は調査対象の建物面積100㎡までで、超過分は面積に応じて加算されます。上記は資料交付に関する手数料です。登記事項証明書などの取得費用や、売却時の費用は含めていません。
プロフィールは、要件に適合せず交付に至らない場合も申請手数料が返却されない規程です。申込み前に対象となる建物か、必要書類と最新の料金・日程を窓口で確認してください。
出典:京町家プロフィール規程(手数料・審査)/京町家カルテの料金改定/交付までの期間の公式案内
京町家プロフィールの申請方法と必要書類
- 来館日時を事前に相談する。窓口は京都市景観・まちづくりセンターです。対象要件と、建築年代を確認できる資料について相談します。
- 所有者が申請書と添付資料を用意する。所在地の地図、外観・各部屋の写真、建物の登記事項証明書(3か月以内)、建築年代が分かる書類、間取図をそろえます。申請時は本人確認書類も必要です。代理申請は委任の手続きがあります。
- 現地調査・適合性の確認を経て交付を受ける。申請したすべての建物に交付されるわけではありません。予定している売却日がある場合は、交付までの見込みを先に相談します。
書式と手続きの確認:公式の京町家プロフィール案内(PDF)。これはプロフィールの申請準備です。次の売却相談用の資料整理とは区別してください。
古い家なら、すべて対象になるわけではない
公式案内には、建築時期・構法・改変の状況・道路との関係などの要件があります。「京都にある築古戸建て」という情報だけで対象と決めつけず、所在地と写真を用意してセンターに確認してください。
また、既に外壁を改修した家、間取りを変えた家、建築時期がはっきりしない家では、分かることと不明なことを分けて伝えると相談が進みます。古い写真や工事記録がある場合も、その資料で何を確認できるかは担当者に判断してもらいましょう。
まず手元にある資料を5つに分ける
次のリストは売却相談の準備用です。正式な申請書類一式ではありません。取得日などの条件がある書類は、先に窓口へ確認してから取り寄せると、取り直しを避けやすくなります。
- 場所:所在地が分かる地図、接している道や出入口の写真。
- 外観:建物全体、屋根、格子などの写真。撮影日もメモする。
- 内部:各部屋と庭の写真、残っている間取図。危険な場所へ無理に入らない。
- 履歴:分かる範囲の建築年代、増改築、雨漏りや修理の記録。
- 所有・書類:登記関係の手元資料、既に交付されたカルテ等の有無と作成時期。
資料が見つからない場合は「なし」と記録すれば構いません。推測で建築年や工事内容を埋めるより、確認できる資料の所在を家族に聞く方が、その後の説明に使えます。既存の資料がある場合も、作成後に改修していないかを一緒に確認します。
売却を急ぐときは、取得と査定の順番を相談する
「取得してからでないと不動産会社に相談できない」と自己判断して待つ必要はありません。売却希望時期、建物を残したい意向、今ある資料を不動産会社へ伝え、査定や調査に追加で必要な情報を聞きます。そのうえで、カルテ等の対象・手続き・日程をセンターへ相談しましょう。
取得費用と所要期間は申込み前に公式窓口で確認してください。カルテの料金改定のお知らせも公開されています。古い記事の金額をそのまま予算に入れず、希望する資料の種類と現在の条件を確認するのが確実です。
不動産会社へ伝えるメモの例
京都市○区の家の売却を検討しています。建物を残す方法も含めて相談したいです。建築年代は○○の資料で確認でき、○年に○○を改修しています。カルテ・プロフィールは未取得です。現在の資料で査定できる範囲と、追加で確認すべき情報、取得を検討する場合の売却日程への影響を教えてください。
これは当サイト作成の記入例です。分からない項目は「不明」とし、建物を残すか解体するかが未定なら、その段階のまま相談してください。修繕・解体などの大きな支出を決める前に、売り方による条件の違いを確認しましょう。
よくある確認:取得すれば売値が決まる?
カルテやプロフィールだけで売却価格は決まりません。建物の説明資料と、不動産会社が提示する査定額・買取額は役割が違います。価格の根拠、売却までの見込み、売主が負担する費用は、別に確認してください。
京都市内の売却相談の進め方は京都市の不動産買取・売却ガイドにまとめています。資料を使って物件の特徴を説明しつつ、複数の売却案を同じ条件で比べましょう。
資料を整理したら、売却の相談へ
相談内容には、所在地・売却希望時期・今ある資料と、建物を残したいかどうかをまとめましょう。上のメモ例を使い、不明な項目は「不明」として伝えられます。
情報確認日:2026年10月30日。制度の対象、申請書類、料金、日程は京都市景観・まちづくりセンターの最新案内をご確認ください。

コメント